「俺の後ろに立つな」
ここは不気味な色合いの植物が鬱蒼と生い茂り、聞き慣れないエネミーの鳴き声がこだまする森林の奥深く…
川の水が聊か冷たく感じられるようになった頃、「私」は言葉にできない一抹の不安を抱えていた…
―いる… 誰かが背後にいるのを感じる…―
直ちに襲ってこないところを見ると、「それ」はエネミーでは無いようだ…
―コレはアレか?幽霊とかそういう類のヤツか?
いや、待てよ… 探索中の他のアークスかもしれない…―
恐怖心と好奇心の両方に駆られ、私はそっと背後に目を遣る…
なんだこいつは…
私が状況を飲み込むのもままならぬ間に手合わせを挑まれた…
…